ビバ・ノスタルジー

「将軍塚までドライブして夜景見ながらタコ焼き食おうぜ」ってすこぶるナードなムードが前作『NIGHTS OUT』だったとしたら、今回は、葉桜だかなんだか分からないG.W.前の出町柳三角州@夕方といった趣だろうか。ローカルネタ満載でお恥ずかしい。METRONOMYの2ndにキュンキュンなわたくし。いや〜でも、よいです。ダサいシンセに不穏なコード、控え目ながらメリハリの効いたビート、男女入り乱れてのボーカルにノスタルジーをちょこっと。前作の宅録が好きだった人には物足りなく思えるかもしれないが、噛めば噛むほどコチラの方が…。ドキドキするような疾走感や問答無用の大技炸裂なんてのは皆無。ひたすら常温で危うさすら感じる隙だらけのメロディの途中、不意に訪れる60's風味にジーンとくる仕上がり。今月はこれだけあれば全く問題ない。

イングリッシュ・リヴィエラ

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