ビバ・ノスタルジー

「将軍塚までドライブして夜景見ながらタコ焼き食おうぜ」ってすこぶるナードなムードが前作『NIGHTS OUT』だったとしたら、今回は、葉桜だかなんだか分からないG.W.前の出町柳三角州@夕方といった趣だろうか。ローカルネタ満載でお恥ずかしい。METRONOMYの2n…

ANGLES

「Is This It?」という漠然とした問いで幕を開け、思わぬ所から「This Is It」というスーパースターの断末魔で終わりを迎えた2000年代最初の10年間。その自由で型破りなモダン・エイジの空気を決定付けたのは誰がどう見てもTHE STROKESだった。だからこそ、…

エレガントな孤独

James Blakeアーティスト: James Blake出版社/メーカー: Republic発売日: 2011/03/22メディア: CD購入: 18人 クリック: 249回この商品を含むブログ (92件) を見るエレガントな孤独。言い得て妙だな。湖の底を打つようなベース音と、ラップトップが唯一心許せ…

ポップスと言葉の関係性に関する脳科学的考察―その2

前回に引き続きシリーズもの。バックナンバーはカテゴリーのシリーズにまとめることにしましょうか。意味が分かり過ぎて辛い 言葉がメロディを攻撃する。この表現はRADIOHEADのトム・ヨーク氏がいつかのインタビューで発した一言である。ヨーク氏の真意を完…

ポップスと言葉の関係性に関する脳科学的考察

新年一発目はちょっとマジメに。ヒトは音楽のどこを聴いてそれを良しと思うのか?おやまぁ、なんて大袈裟な。っと言われてしまうかもしれないけれど、ここら辺に次のビジネス・チャンスが眠っているのかもしれない。ってまた大袈裟な。アナタは邦楽派?それと…

Mood of 2010-Album Section#2-

前回に引き続き、そして今年を締めくくる重労働。まぁ今年は公約もあるわけだから、例年よりも楽かな。5位 Before Todayアーティスト: Ariel Pink's Haunted Graffiti出版社/メーカー: 4ad / Ada発売日: 2010/06/08メディア: CD購入: 1人 クリック: 33回この…

Mood of 2010-Album Section#1-

今年は2回に分けて10枚のアルバムをふりかえり。そんで、フィギア・スケートみたいに評価ポイントを2つ作ってみる。最大★5つで表示。“アンセム値”は楽曲個々の評価。強力な楽曲が1曲でもあれば高くなる。“作品構成値”はアルバム全体の流れを評価。強い曲がな…

Mood of 2010-Song Section-

【Mood of 2010-Song Section-】song / artist - album 1.Can't Hear My Eyes / ARIEL PINK'S HAUNTED GRAFFITI - Before Today 2.The Suburbs / ARCADE FIRE - The Suburbs 3.Audience / COLD WAR KIDS - Behave Yourself EP 4.Boy Friend / BEST COAST - C…

中華街

Kaputtアーティスト: Destroyer出版社/メーカー: Merge Records発売日: 2011/01/25メディア: CD購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (16件) を見る2011年はソフト・ロック再熱の兆しあり。いま思うと、アリエル・ピンクの“ラウンド・アンド・ラウ…

なんつったってビートルズ

たまにはマジメな話。こないだ友人のブログでTHE BEATLES音源のiTunes解禁に関する日記があったのだが、その解禁された音源、やっぱり結構売れてるらしい。まさか今回の解禁をきっかけに、iPodやらiPhoneやらを購入してデジタルミュージック・ライフをスター…

熊手

前回(蝶々)、前々回(鹿)と続いて次は猪でイノ・シカ・チョウ完成だろうと予想していた人は、サマー・ウォーズの見すぎです。残念、今回は熊でござる。今年は日本列島いたるところの山村で熊が悪さをはたらいているようですが、そんな熊事情はUSインディ畑に…

蝶々夫人

10年前、高校一年生だった自分に「ピンカートンのデラックスエディションがでるよ。しかも未発表曲満載で」っと伝えることができたら、それから10年も待たなければならない高校生の自分はどんな顔をするだろう?「余計なこと言いやがって」っと舌打ちするかも…

鹿狩り

2010年も暮れに向かいつつあるこの時期に、新商品のCMにレディー・ガガを起用してしまうところが、auという会社のマーケティング戦略が持つ、垢抜けないダサさを物語っていると思う。何故iPodやiPhoneのCM曲がヒットしたのかを全く理解していない。そして、…

ヤヴァイ。惚れた!!

WARPAINT。LA在住の女子4人組。問題なければ来週にはデビュー作の輸入盤が店頭に並ぶと思う。音専誌の選ぶ期待の新人ランキングっぽいのにあがってたりしたので、今年の前半くらいからちらほら露出はあったのだけれど、そのまま放置。元レッチリのジョン・フ…

秋の夜長なれど…。

すっかり秋ですが、すでに来年の夏に向けて色々夢想したくなるような2組のバンドを(強引に)紹介しようかと。だって、今年の秋はあまりいい新譜がないのだ。アントニーもスフィアンも期待したほどじゃなかったし(それでもアントニーとビョークのデュエットに…

ベルセバ愛

ライト・アバウト・ラヴ~愛の手紙~アーティスト: ベル&セバスチャン出版社/メーカー: ホステス発売日: 2010/10/06メディア: CD購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (16件) を見る これ、どう思う!?やっぱりちょっとハイファイすぎるよね…ってのが…

さばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぶす!!

やっと書く気になった。ARCADE FIREの新作について。前作“NEON BIBLE”から3年強、その間唯一の来日公演も凡ミスで参加できず、ならばいっそのこと新作関係の情報には極力ノータッチでいこうと思い立ち、先行配信なども完全スルー、正式リリースとなってから…

くものいろ

入道雲がモクモクと集まり、ぬるい風が肌を湿らせる。その雲の腹がどんより重く、かつ黒くなると、そらきた。夕立。焼けたアスファルトに落ちた雨が放つ臭い、あがった空を見上げてみれば、晴天。雲は、白々しく漂う。“くもの色”と名乗るバンドのデビュー作…

MJ

やっぱMJだね。マイコーや、ましてマツジュンじゃなくてMystery Jetsね。正直いって、08年の年間ベストに彼らの2ndをいれなかったことを激しく後悔しているありさま。MGMTの“KIDS”やSIGUR ROSの“残響”と一緒に並べてランクインさせるべきだったと悔いている…

暑中お見舞い

こうして座布団にあぐらをかいて煙草をくゆらせながら、何を書こうか、などと夢想するのも久しぶりのことだ。というのもこの夏は、まぁ豊作。毎週船便で到着する品々を待ちわびながら、こちらでは聴かねばいけない“お仕事用CD”が山積するといった塩梅で、中…

ものぐさ日記

所謂“お笑いブーム”が下火のようでございます。某ネタ見せ番組が打ち切りになる噂などはその端的な兆候か。確かに芸人の消費サイクルの高速化や、とにかく芸人を雛壇に座らせておけばなんとかなるだろうという番組制作サイドの怠慢など、あまりよろしくない…

Cool List Of 2009

2009年という年は…っと総括するかわりのカウントダウン。5位The Middle East / The Recordings Of The Middle East 農夫に転職したARCADE FIREが夜毎開催する収穫祭。本作に収録されている“Blood”という曲を聴いた純粋な感想がこれだった。特に後半繰り広げ…

物書き

物書きとは暇のある人間の道楽なり。暇のある人間とは即ち時間のある人間なり。神は私に他人よりも多くの時間を与えたもうたか。寿命の計算をしているわけではない。そうではないのだ。真夜中、この時間から仕事に就く者、この硝子窓から見える往来を行く者…