暑中お見舞い

こうして座布団にあぐらをかいて煙草をくゆらせながら、何を書こうか、などと夢想するのも久しぶりのことだ。というのもこの夏は、まぁ豊作。毎週船便で到着する品々を待ちわびながら、こちらでは聴かねばいけない“お仕事用CD”が山積するといった塩梅で、中々充実している。皆々様もそれぞれ暑く充実した夏をお過ごしのことと思うが、疚しい再放送のドラマを見るくらいの暇があったなら、その時間をこれから紹介する作品に使ってみてはいかがだろう。

Best Coast / When I'm With You
ビーチなう。短パン、サンダル、瓶のコーラで乾杯。恐ろしくレトロな感覚が恐ろしくフィットする。2010年の夏。どうしたって暑いのだから、わざわざ涼しげで爽やかな清涼ポップなど聴かんでよろし。

Ceo / Come With Me
一転爽やか。けれども微風一辺倒ではいかない、北欧からの白い風。活動ストップ中のTough Allianceから片割れが課外活動。ダンストラックではあるものの、やはり北欧には尋常ではない磁場が働いているのか、メロディが素晴らしい。

Wild Nothing / Living In Dreams
次はネオアコ。初期ベルセバの憂い、そのまま焼きなおしたような作りながら、こうしたバンドは雰囲気出たとこ勝負なマンネリ感が蔓延しているキライがあって、良し悪しなのだが、ヴァージニアから届いた本作は、しっかり曲が立っていてエライと思った。

Washed Out / Feel It All Around
これがねぇ〜まだ届かんのだよ。この曲を含むEPがLPでしか出回ってなかったなか、急遽UKからCDで取れるとのことで早速オーダーしたのに、悪流通でひと月以上も待たされている状況。何とか夏の間に届いておくれ。夏が終わったんじゃあ、こんなのいらないよ。